ファーストインプレッション ボードゲーム

ブーンレイク/Boonlake ファーストインプレッション

ブーンレイク/Boonlake (2021)開封の儀はこちら

Alexander Pfisterさんの新作を早速遊びましたのでゲームの概要と感想を書きます。

プレイヤーの皆さまは都会での暮らしを棄てて、長い旅の末にようやくたどり着いた新天地 ”ブーンレイク" にたどり着きました。ブーンレイク湖のそばにあるこの未開の地は、かつて栄えた跡があるものの、今ではわずかな人々がつつましく暮らしています。あなたたちはこの地を開拓し、新たな一歩を踏み出すのです。

ゲームラウンドは2ラウンド。たったの2ラウンド終わったらゲームが終了します。グレート・ウエスタン・トレイル」のときはぐるぐる何周もして終了フラグが立ったら終わりでしたし、「マラカイボ」は4周でしたっけ? 自分で所有していないので忘れてしまいました。それから比べるととても短く感じられますが、アクションのシステムはボードゲーマなら一度は声に出して言いたい用語のアレ(笑) 「プエルトリコ」で採用された「手番プレイヤーが選択したアクションを他プレイヤー皆が順にフォローしてアクションしていく」やつです。とは言いつつも「プエルトリコ」は2002年発のゲームでほぼ10年経過してからのシステムをフォローしているのでアクションの数もその他の要素もてんこ盛りです。

アクションタイルは7枚あります。例外もありますが手番プレイヤーができるアクションが複数あって、更に手番プレイヤーを含めた全員ができるアクションというのがあるのでゲーム全体で2ラウンドと言っても結構手数は多い印象があります。

画像では見切れてしまっていますが右上に映っているタイルがアクションタイルです。まずタイルが示しているアイコンと合致するカードをプレイするか捨て札にして2金得るかの選択の後、ボードに新たなタイルを配置する「開拓」、自分ボードにある人コマをメインボード上のタイルに配置する「開発」、既にタイルに配置している人コマを家コマにアップグレードする「改良」、自分ボード上にある牛コマをメインボード上の牧草地タイルに配置する「放牧」と、特殊アクションっぽい「1地域決算」、自分ボード上に人コマを増やす「雇用」、自分ボードの右側にある窓みたいなところにレバーを配置する「近代化」、「プエルトリコ」で言うところの「金鉱堀り」のようなタイルもあったりと、もうここの時点でお腹いっぱいです(笑)

アクションタイルが並べられているボードの左側には1~4の数字と勝利点が減点されるアイコンが見えますが、これはアクションを行ったタイルがどこにあるかでゲームの進行状況を表す船コマが進むことができる数です。船コマはメインボード上の川を下っていき、止まったマスに書かれているアイコンのリソース(お金だったりカードだったり)を得ます。ボード中ほどにある青い仕切りは水門で、ここを誰かの船コマが通過すると1ラウンドの半分が終って中間決算。分岐は1ラウンド目は上の方向で、画像手前中ほどにある水門を通過したら1ラウンドが終わって中間決算。

2ラウンド目開始時に船コマは一旦スタート位置に戻されて、また水門を2度通過したら最後の中間決算を行い、最終決算を行ってゲーム終了となります。

「開拓」アクションは、裏になっているタイルを1枚引いてメインボード上に配置します。配置した場所に書かれているアイコンのリソース(お金だったりカードだったり人コマだったり生産拠点の供給量を上げたりなどなど)を得ます。

「開発」アクションはメインボード上のタイルの上に人コマを配置します。タイルに書かれているリソースを獲得します。

「改良」は「テラミスティカ」や「ガイアプロジェクト」よろしく既にボード上のタイルに配置されている人コマを家コマに置き換えたり、家コマを更に上位の入植地へ置き換えたりします。家コマや入植地を配置すると中間決算毎にもらえる収入が増えます。家コマを配置する条件は緩いのですが、入植地を配置するには前出したゲームを遊んだことがある方でしたらニヤッとするお馴染の制限です。しかもより厳しくなっているところが更にニヤッとさせられますね(笑)

「放牧」の牛コマを配置するアクションは建物系と別系統の配置コマという位置づけでしょうか。主にお金と勝利点を得る役割が付与されています。

「近代化」のレバータイル獲得は、「ボラボラ」の男性女性タイルみたいな使い方をします。中間決算毎に1度だけ使える特殊効果を追加する感じです。それとゲーム終了時の得点要素としても重みづけされていますのでこのアクションを軽視して勝利するのは厳しい感じがしました。

カードプレイについてはコストを支払ってプレイし、カードに付いている基本勝利得点の他に、1度きりの効果を発動するものや、永続効果を付与するものや、ゲーム終了時の条件により勝利点を得るものなど、まあこれもお馴染と言ってはなんですが、コストの支払いにいくつかのリソースが必要で、お金については単純に支払えば良く、更に資材を支払うのですが、このゲームでは資材はコマとして獲得するものではなく、自分ボードにある各生産拠点でのレベルを参照して、資源が供給できているかを判断します。ここの管理のままならなさも一工夫あって面白いです。

カードには昼・夕方・夜のアクションタイルに対応したアイコンに一致するもののみプレイできるのですが、この縛りはそんなに感じませんでした。というのもフォローアクションではこのアイコンの縛りが無くなるので自由度が高いです。とは言いつつも、今回リーマンさんがこの後説明するアクションを効率良く使っていた印象があるのですが、フォローアクションの際、カードプレイする権利を破棄して、代わりにレバーアクションを行うこともでき、この辺の使い分けも重要だなぁ、と思いました。

あとメインボードの右側にお金とカードの収入トラックがあるよ。中間決算毎に自分の収入レベルによる収入と勝利点が付く場合もあるよ。

あとメインボード下にはゲームの開始時に配られる決算タイルというのがあって、これも気づいたときには遅かったんだけど、中間決算毎にノルマを達成したかしていないかチェックを受けるのですが、それよりもタイル上部に書かれた各プレイヤーがゲーム中に1回だけできる「特別事業」というアクションがあって、このアクションを行うにはリソースをかなり用意しなければならないんだけど、それに見合う報酬があるのでとても大事です。

かなり駆け足だと思いますし、私も一度遊んだだけでまったく楽しさにおぼれている状態なので何を言っているのかわからない部分もあるかもしれませんが、非常に私好みのゲームであることは確かです。まあ、自分で購入したというバイアスもかかっているとは思いますけどね。何度も遊びたいので一緒に遊んでいただける方を常に募集中です!(笑)

今回3人プレイ 説明90分 プレイ135分
勝者はリーマンさん、お見事でした。
 

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