ブライアンボルって誰やねん? という疑問が必ず湧くであろう、ゲームの世界観の紹介から始めて、というかハルバラドさんは常にゲームの背景を少し話してからルールの説明に入るのでいつも聴いてて楽しいですね。私も今ウィキペディアを少し見てみましたが、歴史的背景がずらーっと書かれていて読むのにあまり興味がなかったので、ともかく、当時のアイルランドでは人口が50万人に対して大小さまざまな地域に王様が乱立する世界でプレイヤーはその勢力の1つとなって覇権を目指すという感じです。
トリックテイクなのに箱が大きいというので気になっていました。箱の大きさの理由はメインボードですね。トリックに勝つとリードプレイヤーが最初に選んだ地域の1つにに自分の勢力を表すチットを配置できます。チットの数でそれぞれの地域でマジョリティ争いを行うので重要。またスートの色が3種類あって、赤は外敵であるバイキングに対しての防御力、青は教会との結びつきの強さ、黄色は政略結婚のパラメーターを記し、それぞれの分野でこれまたマジョリティ争いをします。
メイフォローなのでトリックに勝つも負けるもある程度コントロールは効くと思いましたし、手札はトリックの前にドラフトを行いますので今回はどの分野でがんばろうとか青のカードが全然流れてこないなぁ、とか他プレイヤーの手札を読んだりするところが面白かったです。
数値が低いカードで勝つと利益が大きいので後手番プレイヤーがそれをけん制(またはお仕事とも言うかな)して阻止したり、自分のやりたいこと(負けてもそれなりにできるアクションがある)を行うためにあえてスルーしたりと、皆の思惑がいろいろ交差してくる様子を伺えるようになってくるとそのトリックで勝とうが巻けようがどうでもよくなるほど楽しくなってきました。マルチプレイヤーズゲームの楽しみに似た楽しみというんでしょうか、そんな感じで(笑)
トリックテイクのシステムとマジョリティ争いを上手く融合したゲームですね。トリックテイクゲームというよりはトリックテイクのルールを使って派生したゲームという印象でした。
今回4人プレイ 説明15分 プレイ60分