ボードゲーム

Merchants Cove(マーチャンツコーヴ)

最近TLで話題沸騰中(?)キックスターター発の「マーチャンツコーヴ」を遊んだのでちょっと長めのプレイレビューを書いてみます。まあBGGや国内ボードゲームポータルに行けばたくさんの方が既に書いているので今更な感じもするのですけれどね。

プレイヤー人数は1~4人、プレイ時間は60~90分というBGGの情報ですが、事前にあきらさんから見積もりされた時間は180分と、かなりの重ゲーなのかなという腹積もりでいました。なにせメインのアクション部分が各プレイヤーごとにまったく異なる方法で商品を作るということで、「バスト」や「ルート」のようにルール説明が長そうなイメージがありました。プレイヤーごとに能力が異なるという点では「マルコポーロの旅路」や私の好きな「トワイライトインペリウム4版」もキャラクターの性能というかぶっ飛んだ特殊能力が満載なので私自身そんなに身構えるほどではありませんでしたが、「マーチャンツコーヴ」ではギミックからしてまったく異なるシステムを使って生産をするのにはびっくりしました。どんなギミックがあるのかは後で少し紹介します。

今回4人プレイ、共通部分のルール説明25分、個別のルール読み込み10分くらい、プレイ110分でした。

共通のルールとして、プレイヤーは商人となって、毎日船でやってくるお客さんが欲しがっている商品を作って売り上げを立て、3日間(ラウンド)の後に最終的にお金をたくさん稼いだプレイヤーの勝ちというものです。

お客さんが乗る船は6隻あり、1ラウンド中にプレイヤーの商人がいる島の桟橋に着けるのはその内4隻と決まっています。メインの生産アクション中に、時間の経過とともにやってくるお客さん(ミープルコマ)を袋から引き、1つ1つ船に乗せて行きます。1つの船には最大4つまでコマが乗せられるようになっており、4コマ埋まった時点で手番プレイヤーがどの桟橋に船を着けるか決めます。ミープルの色は4色+1色で、色に合った商品を無条件で買ってくれます。「+1色」はオールマイティというかジョーカーというか、まあ色は灰色なのですが、通常何もしないとこのお客さんは買ってくれません。闇の取引というかマイナス効果のあるカードを1枚取ることにより自分の好きな色に変換して商品を売れるようになります。

船着き場により売れる商品のサイズが大小2通りあって、色が合っても大きさも合わせないといけません。自分がこれから生産しようとしている、または既に持っている商品をできるだけ高く売りたいので手番プレイヤーはミープルの色を見て船着き場のどこに着けるかを我田引水するのですね。

4隻船着き場に着けて2隻余っている船のミープルは商品は買ってくれないものの、陸地に直接上がってきて各色のギルドというんですか、それの後援をします。ちょっとしたサブ得点要素という感じです。

共通の要素としては毎ラウンドどんなお客さんがくるのか徐々に見えてきて、桟橋が満杯になったらフラグが切られて商品を売る、ということを3ラウンド繰り返すだけです。

さてお次はメインの生産アクションの詳細です。キャラクターごとに異なるアクションをするよというのはおぼろげに知っていましたが、各キャラクターごとに専用のボードというか専用のミニゲームのセットが入っているイメージでびっくりしました。箱の大きさがなんでこんなに大きいんだろうと不思議に思いましたが納得です。私が選んだキャラクターは「The Chronomancer(時間術師と助手)」、なにやらどこかの映画でみたことがあるようなキャラクターポーズです(笑)

時間の狭間を行き来しながら生産アクションを行うということで、ボード中央のタイルパズル部分のポータルでアクションを行うと商品の生産ができます。左右両端にはタイムマシンがあり、このキャラクター固有のアクションを行えます。手番の進め方ですが、「テーベの東」「ティナーズトレイル」「オリンポス」のようにアクションに必要な時間を消費して、今一番消費時間が少ないプレイヤーの手番、を順繰りに進めて行くシステムです。アクションのほとんどは1時間か2時間でメインボードに描かれている助手を獲得するコストで一番高いものが3時間だったかな。あと時間数だけではなくマイナス効果のカードを取らされるというコストもあります。「時間術師と助手」についてはポータル上のコストは最初高かったりカードを取らされたりするのですが、固有アクションでタイルをどんどん上位のものに入れ替えて行くとコストが安くなっていきます。まあ、それでもゲーム全体の時間からすると劇的に改善しようとするとその分商品の生産ができなくなるのでこの辺のバランス取りが難しそうです。


画像では小さくて見づらいですがあきらさんのプレイヤーコマの塗装が素晴らしいです!
 

あきらさんの担当は「The Blacksmith(鍛冶屋)」、ダイスを振りまくって商品を作ります。


 

ヤスさんの担当は「The Alchemist(錬金術師)」、なんと「ポーション エクスプロージョン」のミニセットのようなものを使って商品を生産します。


 

ゆれひさんの担当は「The Oracle(宣託の巫女)」、こちらもびっくりの紙ペンゲームをやりながら商品を生産します。


 

共通のルール説明の後、各自が選んだキャラクターの説明書を受け取り、独学で自分のキャラクターの動きを学びます。ゆれひさんのキャラクターのみ説明書が1枚多くて読み込むのに時間がかかりました。ダイスを振るのもポーション エクスプロージョンするのも傍から見てなんとなく様子はわかるものの、紙ペンはルールの複雑さに加えてアクションに「占い」というものがあり、次に袋から引かれるミープルの色を予言することができます。なんとこれに当たると商品が生産できるというギャンブルシステムというのを聞いてびっくりしました。幸い(?)、今回の占いはあまり当たっていませんでした(笑)

その他助手の獲得や助手アクションについては割愛。このメンバーだからかな、ルール説明含めて当初の見積もり時間より30分短縮できたのは良かったですね。勝者はあきらさん、助手のアクションを活性化すると商品が生産できるというのを上手く活用してのぶっちぎり勝利でした。お見事でした。
 

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ティナーズトレイル買取価格、結構高いですね。
https://www.suruga-ya.jp/kaitori_detail/607525590

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