みんな大好き要素が複雑に絡んだゲーマー向けゲームをたくさん作っているStefan Feldさんの最新作を遊ばせていただきました。ツイッターの反応が良かったのでざっくりと遊んだ感想を書いてみます。パブリッシャーはクイーンです。
タイトルの「ココペリ」とはアメリカインディアンのホビ続の豊穣の神様で、笛を吹くことで豊作・子宝・幸運をもたらすとされています。(説明書より)
各プレイヤーは同じカードデッキを持ち、自分ボード上の4つの場所で儀式を行い得点を重ねていきます。
プレイヤーのデッキは基本ゲームの場合10種類の儀式とワイルドカードであるココペリカードで構成されます。
手番には以下の4つのアクションから2回行います。
1.カードを1枚デッキから引く
2.儀式を始めるまたは儀式を追加する
3.手札のカードを好きなだけデッキの下に戻して、その分カードを引く
4.儀式中のカードを取り止めてデッキの下に戻す
同じアクションを2回行ってもよいですし、異なるアクションを2回行っても良いです。
「儀式を始める・追加する」とは、自分ボードの4カ所にあるスロットにカードを置くことを示します。
10種類の儀式には、その儀式を行っている最中に発揮する特殊効果がそれぞれ書かれています。
儀式の特殊効果は「カード1枚引く」アクションを行うと追加で1枚引けたり、ワイルドカードを出す度に1点もらえたり、儀式を完成させると追加得点をもらえたり、異なる儀式にカードを出せたりすることなどです。
1つのスロットには異なる儀式カードは出せませんので最大4つの儀式(=特殊効果)を並べることができ、ゲームを有利に運びます。
「儀式を追加」するとは、既に1枚以上置かれているカードの上に同じ儀式カードを1枚出すことです。
同じ儀式カードが1つのスロットに4枚出されるとその儀式は完成されたことになり、ゲームから除外されます。
スロット上からカードが無くなるということはその儀式カードが持つ特殊効果が発揮されなくなることを意味しますが、その儀式を最初に完成させたプレイヤーは4勝利点、2番目は3勝利点、以下1勝利点獲得となるので、効果を使いつづけるか得点を取るかのジレンマが発生するというわけですね。
各プレイヤーのデッキには同じ儀式カードは3枚ずつしか入っていませんのでワイルドカードか、他プレイヤーに協力してもらって儀式を完成することになります。
他プレイヤーへの協力は、左右のプレイヤーに対してのみですが儀式の効果によってできるようになるので、その儀式中でないと協力することはできません。
基本ゲームでは他プレイヤーの邪魔をするような効果は無かったので優しい世界でゲームが遊べます。
10種類ある儀式のうち9種類の儀式が2回ずつ行われたらゲーム終了フラグが切られます。
ゲーム終了時に得点の一番高いプレイヤーが勝利します。
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今回メビウス便が届いたばかりのまっさらな状態から始めました。
コンポーネントは個人ボードと儀式に対応したタイルと得点マーカーのとてもシンプルな構成です。
私が隣でマレーシア麻雀のルール説明をしている間に純さん、律さん、山田さんで箱を開けて準備をして、私が席に着いて律さんが説明書を読んでルール説明しました。説明時間は22分です。
一旦ゲームを開始しましたが、プレイヤーが持てるカード枚数を「手番終了時に5枚まで減らす」というところを「無限に持てる」と間違って運用していたことがわかり、リセットしました。お試しプレイ25分です。
この後通常プレイ時間4人で25分でした。勝者は純さん、お見事でした。
Stefan Feldさんの前作「トスカーナの城/The Castles of Tuscany (2020)」も前々作の「黄昏の篝火/Bonfire (2020)」と比べてとても軽いプレイ感でしたが、「ココペリ」はそれをまた上回るほどの軽さでした。各儀式の効果は最初覚えるまでの時間が必要ですが手札は5枚までですしそんなに混乱もしないと思います。パブリッシャーはクイーンです。大事なことなので2回言いました(笑)
ボードゲームココペリ (Kokopelli) [日本語訳付き]