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2022/06/04 イキウメ「関数ドミノ」

シアターイースト マチネ


 

劇団のwebにあった紹介文

――この物語に続きがあるとしたら、派手なスーパーヒーロー物になるだろうなと、ずっと妄想してきた。2022年版「関数ドミノ」は、スーパーヒーローのエピソードゼロとして、語り直してみようと思う。(前川知大)

を読んで、今回はあのラストの続きが観られるのかなと勘違いしていました。ちゃんとエピソードゼロって書いているじゃんね(笑)

今回も観劇仲間のきなこさんととんがりさん、前回から一緒に行くようになった長女と一緒に行こうとチケットを取りましたが、以前は1回の申し込みで4枚取れたのだけどコロナ経過後は2枚までになってしまったので連続した席が取れなくなってしまいました。仕方なしに私ときなこさんで2枚づつ購入したらとんがりさんもチケットを購入してさらにきなこさんがやんごとなき理由で外へ出られなくなってしまう事由が起こりピンチヒッターを探しました。

開場12:30、開演13:00なのでちょっと早いけどお昼を先に食べてからお芝居を観ようと長女と早めに現地入りする予定を立てましたが、今回は長女の寝坊と京浜東北線の人身事故の影響で事前のお昼はお流れになってしまいました。でもまあ、お芝居に遅れるという一番の大事には至らなかったし、行こうと思っていた「トリトン」は11時でも既に20組くらい待っていたので時間通りに待ち合わせができたとしてもお寿司は食べられなかったでしょう。

開場時間となり、とんがりさんはお子さんの都合でぎりぎり到着、ピンチヒッターのあすまーさんと待ち合わせてから会場の中へ。劇団先行で取ったからか私の席はだいたい舞台を中央からほぼ全体を俯瞰して見られる位置。たぶんこの辺りがベストな場所だと思い込んでいます(笑) あすまーさんの席はというと、なんと舞台向かって中央右側の一番前か2番目くらいのところ。出だしの安井さんが一人でモノローグを始める正面でこちらも特等席、うらやましい(笑)

さてお芝居の方はどうしても2014年版と比較してという見方になってしまうのだけど、全体的に「わかりやすくなった」印象が残りました。前回の「外の道」のラストの部分についても思いましたが、2022年版の「関数ドミノ」は最後にモノローグが追加されてちゃんとはっきりこのお芝居が伝えたいことを言葉にして説明していました。個人的には余韻を残さない演出というのはあまり好みではないのだけど、時流に乗ったのかなと思います。あ、「言葉にして」という部分は劇中にも強調されて出てきた表現でもあるなぁ、あれになぞっているのかな、なんとなくヒップホップで言うところのライム感が出ているというか、イメージが重なりました。
 

その他にも森魚と陽一の兄弟の間柄の描写が丁寧にされていたなとか、真壁と精神科医である大野つかさとの関係性が前回は男性と男性の組み合わせだったけれど今回は元男女の関係だったということからより対立性が際立つ描き方をしているなと思ったり、森魚と陽一の彼女との関係性の描き方も、前回は観客をミスリード?させるような描写とかあったんだけど、今回はすごくあっさりと流していました。陽一のツッコミもそんなに卑屈になることなく、ちゃんと自分の意思をもって森魚に向かっていたと感じました。なんていうか、陽一が物語の中で成長しているぞ、という感覚です。それに対応する森魚の対応もわかりやすくはっきりしていました。全体的に森魚の手の変な動きや、食事のシーンの後の陽一の恋人のアクロバティックな動きも無かったですし、そもそもパスタのシーンが無くなっているのはバッサリやりましたねぇ、という感じです。パスタのシーンは自分は特にどうこう思わなかったのですがwebでめちゃめちゃ否定している意見があったのを思い出しました。

舞台装置も、前回よりももっとそぎ落として、舞台真ん前の四角い窪みと舞台袖近くにあるすりガラスのついたてのみなんだけど、前回にも増して今舞台に上がっていてスポットが当たっている部分はどこなのか、どこを中心として物語が進んでいるのか、そしてその周りにいる役者さんは今は蚊帳の外にいるんだよ、という演劇的お約束的表現が凄かった(語彙力)です。観ている観客も理解する力が必要とは思うのだけど、何度もお芝居を観ているとそんな感覚も自然についてくるのかなと思ったり。


2014年版の「関数ドミノ」
 

一度は観ているお芝居だし、2014年版のDVDも買って何度か観ているのですが、こんな台詞あったっけ? とか、ここで新田さん出しゃばってきたっけ? とか全然抜けている部分があったので家に帰ってからその日のうちにDVD観なおしてしまいました。そうしたら忘れているだけであの台詞言っていたねー、とかやっぱりあそこで新田さん出しゃばっていましたねー、などという確認ができました。間の取り方が前回と今回で異なっていて、どちらが良いというわけではないのだけど、役の性別が男女入れ替わった部分などは台詞と台詞のテンポが全く違って見えて「うわっ、細かいことしてる」と思いました。特に真壁と精神科医とのやり取りの部分が特徴的で、2014年版は真壁の荒唐無稽な理論をゆっくりと一旦受け止めてから返しているのに対し、今回は間髪入れずにツッコミを入れている感じというか、そんな感じです。保険調査員も性別が変わって、よりどこにでもいそうな保険調査員さんになっていましたね(笑)
 
あと、ちょっとした下ネタの場面では、2014年版のときは自分も会場内のお客さんも結構笑っている声があったのだけど、今回もまったく同じくだりでネタが振られたのですが、少々笑いつつ「ここでこのネタに反応して笑って良いものだろうか」という気持ちも並行して湧いてきて以前よりは素直に笑えない自分が居たのと、周りのお客さんも笑い声が少なくてそんな感じなのかなと思いました。森魚が彼女ができたばかりの陽一にド直球のアドバイスする場面についてはドン引きまでいかないまでも、「反応するまい」という気持ちの方が強くなってしまいました。これも時流かと思いました。

2014年版の「関数ドミノ」を観て衝撃を受けて以降、この劇団のお芝居を追って観ており、中にはちょっと合わなかったなー、というお芝居もありましたけれど、今回のは今だからこそ誰にでも観て欲しいアップデート版になっています。少々お値段もしますが当日券も出るみたいなので興味がある方はぜひどうぞ。今週が東京公演のラストです。

お芝居と直接の感想ではないのですがイキウメの看板俳優である浜田信也さんを観てて、その爽やかな立ち振る舞いや背の高さ、表情などがさとけんさんに似てるなぁ、と思ったら、もう舞台にさとけんさんが立っているかのように思えてきました。
 

お芝居が終わってとんがりさんはお子さんを待たせているためとんぼ返り、あすまーさんも所用があるのか私の親子水入らずに邪魔しないようなのか、残念ながらその場で解散となりました。とんがりさん、あすまーさんありがとうございました~
 

時間もあるので観劇の前に行く予定だった「トリトン」でまずは食事。夕方のアイドルタイムでも24組待ち。

デザートに夜パフェ

ホワイトチョコにミントという珍しい組み合わせ

最後にカラオケに行ってお開きとなりました。


 

セットリスト
Good Morning/いきものがかり
ホワイトアウト/reGretGirl
ジャンキー/フレデリック
怪獣の花唄/Vaundy
夜風とハヤブサ/indigo la End
soup/Limited Sazabys
夏嵐/ジェニーハイ
セプテンバーさん/RADWIMPS
こんがらがった!/ネクライトーキー
ブルーベリーナイツ/マカロニえんぴつ
オシャレ大作戦/ネクライトーキー
栞/クリープパイプ
心雨/indigo la End
走れ!/ももいろクローバーZ
お勉強しといてよ/ずっと真夜中でいいのに。
チューリングラブ/ナナヲアカリ
君とゲレンデ/SHISHAMO
丸の内サディスティック/椎名林檎
心の花を咲かせよう/いきものがかり
大声ダイヤモンド/AKB48
シーズンサヨナラ/東京事変
真夜中遊園地/チャットモンチー
至心酩酊存在証明/サイダーガール
夢で逢えても/SHISHAMO
チューリップ/indigo la End
初心Love/なにわ男子
 

パンフレットの裏に次回作の予告が出ていて、こちらは2017年初演の「天の敵」の再演。お芝居もそうですが舞台後ろ一面に飾られたビンの棚が圧倒的でした。なんと1年に2回もイキウメ公演があるなんてなんという幸せ! 今からとても楽しみです。


 

素晴らしいレビューの数々(ネタバレ注意)
舞台 「関数ドミノ」 観劇レビュー 2022/06/03
イキウメ『関数ドミノ』にジワる
演劇感想文リンク
イキウメ「関数ドミノ」東京芸術劇場シアターイースト
「関数ドミノ」を見る
イキウメ「関数ドミノ」感想まとめ

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