前回のゲームマーケットは一般入場でブックオフ中古買取品ボーナスもあり自分のゲームを買い取っていただいた軍資金で衝動買いもしてしまったので購入品、その1、その2、その3と長い日記になりました。今回は前回にも増して新作情報を極力見ないようにしていたところ事前予約は符亀さんの12枚で遊ぶトリックテイクの新作「シリアリアン」と以前「バックハンダー」を遊んでルールをいろいろいじりたくなったのでその前作品が気になって「インヴァージョン」を予約したのみで一旦落ち着きました。調べてみると「インヴァージョン」は「バックハンダー」より難易度が少し高めというのでちょっと期待です。
ゲームマーケット開催2週間か1週間前くらいからTLが怒涛の追い込みにかけてきますがなんとか平静をたもちつつ、エイジオブシリーズはやっぱり予約しないと無くなってしまうかもと思ってサザンクロスゲームズさんで「エイジオブムーン」と「エイジオブウィル拡張 - インフ城の反乱 -」を予約しました。
さてこんな調子のゲームマーケットですがこの他どうしてもゲームマーケットで買いたいゲームもなく(だいたい後になって購入できるので)予約も少ないので一般入場でまわらなくともバイト代ももらえるしどこかのブースでお手伝いしてみるのも良いかなと思い始め、タイミング良く宮野さんが募集をかけているのをTLで見かけて申し込みました。宮野さんは「Mob+(モブプラス)」というサークル名で活動しており「ナナ」や「もしも勇者がいるのなら」を作っている有名な方ですね。TLではいろいろと物議を醸しているみたいで、ブースの取材に来ていたほらボド!のインタビューでもいじられていました(笑)
朝は入口のある広いスペース(アトリウム)に9:00集合。今日は午後に雨が降る予報で朝と夕方以降なら雨をうまく避けられるかもと傘は持たずに家を出ます。到着に30分余裕を見て時間を計ったらいつも会社に出かける時間よりも早くて笑う。まあ、仕事ですしね。
出発~
ビッグサイト~
待機列を横目に出店者の特権で先に入場できるのは気持ちが上がります
同じブースでお手伝いするヒコさんと偶然合流して集合場所を目指す
集合時間より30分くらい早く到着~
関西からブースのお手伝いにやってきたじゅんやさんも合流して会場入り
まだお客さんがいない会場準備中の空気感は草場さん時代にスタッフをやった以来の久しぶりなので気分が高まります。会場入りする際に準備で忙しい健部さんにお会いでき長い間呼び止めても申し訳ないので軽く挨拶だけ交わしました。
宮野さん自身はボードゲームを作ることには自信はあるけどその他についてはまったく不得手ということで接客の指示については特にありませんでした。ポスターを見ているときにあえて話しかけられるのも苦手と思うので無理にお客様へ売り込みをかけなくても良いとレクチャーを受けます。
ゲームマーケットチャレンジのためにつくった32枚で遊ぶカードゲーム
この辺はバネスト中野さんとは真逆でバネストブースでゲームを手に取ったと思ったらすかさず中野さんが怒涛のプレゼンをしてくるので両者両極端なアプローチですね。どちらが良いという話ではなく。個人的には積極的な接客を自分からするのは苦手なので助かりました。
ブースの設営も特に指示がなかったので備品を出してヒコさんやじゅんやさんと一緒に商品をどんなふうにディスプレイするか聞きながらその場の感覚で決めていきます。
宮野さんは今回新作を落としてしまったということで2022秋の準新作「「ナナ」「ナナ・クリスマス」「ウォンテッド★ウォンバット」と旧作の「もしも勇者がいるのなら 第2版」をメインにディスプレイします。
ブースの設営がてら宮野さんは別府さいさんを見かけて挨拶しに行ったりグループSNEの安田御大さんが挨拶にきたり、「ナナ」の海外パブリッシャーの方がフランス版の「TRIO」のサンプルというか献上ゲームというかで半ダースくらい製品を置いていくことがあったりと凄いところに居させていただいているのだなということがひしひし伝わってきました。
目の前はおしょうさんと彼葉さんが立ち上げた ForGames&SUNNY BIRD ブース! おしょうさんと彼葉さんと記念撮影しているワタルさんにちょこっと挨拶。
そんなこんなで11:00 早期入場開始! 拍手が起こる
ブース中からの眺め
隣では「オジサンメッセージ」がヒットした DOYA GAMES さんが新作の「Area Vanquish」を前面に押し出し、170cmくらいある高さのポスター(看板)を掲げてとても見栄えのあるブース作りで勢いを感じました。
単なるお手伝いでも裏方にまわって周りを見ると普段一般入場でまわるときとまったく異なる景色が見えてきてとても新鮮でした。皆さんの努力が凄いなと圧倒されます。
そうこうしている内に一般入場の時間12:00が到着。前回は改善されたものの、TLでは外での待機列の捌き方が醜いことになっている様子が伺えます。
何時になっても新しいお客さんの来訪が止まらない感じでした。
一般入場が落ち着く頃にお昼休みを取ろうと思いましたがお客さんの流れが切れることなく、このまま全員で構えていてもなんなので順番にお昼休憩取りませんかと言って休憩を取ります。
予約したゲームを回収するのも大事ですがいろいろブースも回ってみたいという気持ちもあり歩いていると「2番目じゃないとダメなんですか?」の「シャーデンフロイデ」を販売しているブースでまあやさんに新作「SAVE THE MARKET」のルール説明をしていただきました。TLでは直前に販売価格を2,500円から2,000円に値下げしたということを知ってて興味はあったのですがトリックテイクではなかったので泣く泣くスルーさせていただきました。代わりにというか以前からまあやさんがツイートしていたアクリルキーホルダーの赤ポーンが凄く良いなと思っていたので購入します。
休憩時間は30分でどうにかなるだろうと思いましたがまったく浅はかで、パンをぱくついた後でブースを歩ていたら時間的余裕は全くなく、あせって予約したブースを見失い迷子になるなどしてたら回収するのがやっとでした。まったくブースを見て回ることはできず、気になっていたカワサキファクトリーさんの「ゴーストライターの気持ち」と前回のゲームマーケットでスルーした「江南」は泣く泣くスルーしました。今や大箱は1万円の出費を覚悟しないといけないですし最近キックスターター発のゲームが一気に4つも届いて遊べていないということもあるしで無理に買わずに出費が抑えられたということで良かったことにしましょう。
この他草場さんから明日のアナログゲームミュージアムのトークイベントのチラシをもらったり、GAYAラジ御一行が通ったときにとっさに名前が出ず結局話しかけられなかったり、すづきさんがきたときには「敗者の権利」デザイナーさんですと宮野さんに紹介すれば良かったなーと思ったり、たかりんさんからキットカットの差し入れをいただきました。あ、そう言えば知り合いに合ったら渡そうかと思っていたのど飴は結局袋も開けずじまいに終わりました。
ということであっという間にゲームマーケット終了。こんな働きでこんなにお金をいただいても良いのだろうかくらいいただいて半年ぶりのゲームマーケットは収支大幅黒字となりました。
購入品といただきもの
アフターにいつもの Rael さんとゆかいな仲間たちと合流して二次会の場所へ移動します。
今回は丸の内。人がたくさん。
ちょっと料金がお高いのだけどという前置きがありましたが何かしらのサプライズがあるということで行ってみると
マジックバーでした。
お食事メニューとしては量は少ないですがアルコール飲み放題とマジックのショー付き
席に着いてひとまず乾杯! オリジナルカクテル「紺碧」はアルコールが控えめでとても飲みやすいです。
マジックは目の前でやるクロースアップマジックと舞台を使うものの2種類あって普段はお客さんが何組もいるみたいですが今日は我々一組しかおらず貸し切り状態でマジックを堪能しました。自分がたった今書いたカードが一瞬にして消え、ふたの空いていないペットボトルの中にそのカードが入っているマジックや、目の前でちぎったカードが一瞬にして消えてナイフで切った果物の中から出てくるマジックを実際に体験できて酔っていたのと相まって頭がおかしくなりました。
今日のマジシャンはゆうこさん
消えたカードが思いもかけない場所から出てきて「こんなのおかしいだろ!」と思わず叫びたくなります(笑)
Raelさんはマジックのタネを知っている状態でマジシャンの演技を見ているのですが、この構造って落語やボードゲームを遊ぶときと似ているかもと思いました。演者が観客を見て演目を決めていくライブ感というか、
上手く言語化するのが難しいですが落語はすでに話のオチまで知っているのに同じ話を聴きます。演者によって細部に違いがあったり物語の解釈を独自のアレンジでアプローチしているのを楽しむ部分があります。
ボードゲームもまったく同じとは言えなくとも似ている部分があると思って、同じゲームでも一緒に遊ぶプレイヤーでまったくゲームの表情が変わることは良くあります。巷でつまらないと言われていたり有名なレビューサイトで低評価が付いているゲームでも親しい仲間と遊んだらめっちゃ面白かったということが良くあります、逆も然り。マジックや落語は自分が演じることはちょっと難しいですがボードゲームはまた違う方向性の難しさはありますけれど自分が遊んだことがあって知り合いに初プレイのルール説明をして一緒に遊ぶときのワクワク感や、場の状況をみて次にどんなゲームを提案しようかなと考えるなどするのは似ているなと思いました。
三次会は近くの喫茶店で帰るぎりぎりまでお茶します。近くに夜遅くまで営業しているカフェが少なくてここ1軒しか残っていなかったのか店内満員で3組くらい待ってて閉店1時間前なのに更に我々の後にもグループがきて待っていました。
ちょっと食べ足りなかったのでサンドイッチを追加。
私は会場内をまわれなかったのでRaelさんから聞いた話によるとルチアーニさんの来日はアークライト主導で呼んだらしいのですが、なぜテンデイズゲームズではなくてアークライトだったかという謎が OKAZU brand さんの「レイルウェイブーム(個人的2022年初プレイゲーム第9位)」とのコラボ作品が発表され、その発売元がアークライトになるということを今日初めて知ったタナカマさんがやっと謎が解けたと言っていたとか、
当然デザートも食べますよね(笑)
去年の人の異動でアークライトの運営が今後どうなってしまうのか心配もあるけど若い社員さんの中にSさんというドイツゲームに通じている熱い方が一人いるらしく、昨今のボードゲームのすそ野の広がり方でライト層に働きかけるのも良いけどヘビーユーザー層にも働きかけることを続けましょうと頑張っている方がいるらしくて今回のルチアーニさんの来日が実現したんじゃないかといったことをお聞きしました。
そう思うとゲームマーケットとエッセンSPIELの提携とゲームマーケット2023秋が12月にずれ込んだことにちゃんとした意味があるのではないかなと思ってきました。勝手な想像ですが「レイルウェイブーム」のルチアーニ改訂版がエッセンで初お目見えして冬に日本語版がほぼ同時発売されるという流れになるんじゃないかな。告知されたからには既に改定ルールの検討やテストプレイは始まっているとみて良いのではないでしょうか。今年の12月も楽しみですね。
ということで最後にゲームマーケット創立者の草場さんの言葉で締めたいと思います。
”世界の全てのゲームとゲーマーに、どうもありがとう”
ボードゲームレイルウェイブーム (Rail Way Boom)
ボードゲームナナ・クリスマス (Nana Christmas)
ボードゲームウォンテッド★ウォンバット (Wanted Wombat)
ボードゲームSchadenfreude -シャーデンフロイデ-
ボードゲーム江南 豪華版 日本語版 (Jiangnan: Life of Gentry - Deluxe Edition)
ボードゲームレイルウェイブーム (Rail Way Boom)