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2013/04/13~04/27 玉屋他

2013/04/13

珍しく長いタイトルで気になっている村上春樹の新作は「長編」と言っているのをTVで聞いたけど、amazon で見たら376ページだったので、これは長編というよりかは村上春樹の中での扱いは中編ですね。「国境の南、太陽の西」「スプートニクの恋人」「アフターダーク」とかと一緒。中編は長編を書く前段階の試行錯誤の面もあると春樹自身も言ってて(どこかでそんなインタビュー記事を見た気がする)、私自身は春樹の中編って他の長編に比べて何度も読み直すということがあまりないんですよね。。 なんでかなぁ。

 

2013/04/15

気になる新刊の本や新しいRPGゲームは真っ先に手を付けるか、あるいはその真逆で、世間で誰も話題にしなくなった頃に手に取ることが多い。作品世界をまっさらな状態で楽しみたいと思っているので誰かのフィルターを通した見解を作品より先に聞きたくないというのが理由。流行のロープレだと通勤途中の電車の中で不用意にゲームの中身について熱心に語るプレイヤーに出くわしたりして困ったことがあったけど最近は国民的 RPG もオンラインになって自分自身が気にならなくなったのと話題にする人にも出くわすこともないなと感じている。ゲームで見聞きするのはスマホアプリのパズドラくらい。とは言っても今は興味ないのでレアキャラのドロップ率とか話しているのを聞いても全然平気。オンラインゲームは一時メイプルストーリーにはまっていた頃があって、自分のパソコンをXPから7に変更した時にアプリが OS に対応してなくて、しばらく web で Windows7 で起動する方法を探したけどいずれも上手くいかなく、そのうち諦めてしまった。

幸いなことに村上春樹の小説については周りで新刊が出る度話題にする人も電車の中で熱く語る人もいないので毎回自分のペースで小説世界を楽しんでいたのだけど今回のは TV や web のあちこちで散見するので断片的に情報が入ってきて困った。読まなきゃいいのにと思っても感想が書いてあるとちらっと読んでしまうんですよねぇ。

で、しょうがなく本を買ってしまおうと近所の本屋に行ったら割り当てが数冊しかなかったらしく発売当日に売り切れてしまったとのこと。重版が入ってくるのが21日以降らしい。21日以降なら丁度良いかもと思いつつ、家に戻ってから1Q84のBOOK3を読み始めてしまいました。

BOOK3は602ページでもう半分くらい読んでしまったから新刊を後少しで読み終わってしまうペース。うん、これは明らかに買った当日に読み終えてしまう量だなと思う。

昨日の日記で「中編は長編に比べて何度も読み直すということがあまりない」ということについて考えてみると、「国境の南、太陽の西」は最初に読んだ時、主人公が久し振りに会った島本さん(?)の描写がとても怖くて、いや、怖いという感情だけじゃないけどなんだかネガティブな感情でとても強く揺さぶられた印象がありました。んー、その揺さぶられ方は初めて読んだ時の「ノルウェイの森」にも似ているかもしれないな。もちろん、小説の話の中身はいろいろ書かれているので楽しい感情もあるんだけど、この2つの最初の読後感というのは似ていた。

今この日記を書いてて分ったけどこの2つの小説を2度目に読んだ時の強い印象も同じだ。それはこんなにエロかったっけ?ということ。最初に読んだ読後感があまり気持ちの良いものではなかったので、この2つはしばらく読むことは無かったんですね。時間にして何年も。

「スプートニクの恋人」の読後感は初期の4部作(風の歌を聴け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険、ダンスダンスダンス)に似た感覚だったので個人的には上の2つよりは良い印象が残っています。ただ、この作品は後半になると三人称の文体になって、全体の印象ががらっと変わるんですね。そこがなんとも自分には馴染まなかった。この小説には語られなかった部分、書ききれなかった部分というかあえて書かなかった部分というのか、ごっそり抜け落ちている部分というのがあると思うんですね。最初読んだ時はそんなことにはまったく気づかなかったけど次に出てきた「海辺のカフカ」を読んだ後に2回目を読み返した時にそう思った。またそういった部分が書かれているのがカフカなんだなという感じもしました。物語的にはまったく違う話なんですけどね。

「アフターダーク」は初めから三人称で書かれていて、また物語の内容も春樹にしては巷によくある話だったのであまり心にひっかかるものがなかった。まだ2回目は読んでいません。次男は私と逆に話の内容は良かったと言っていました。次男くらいの年齢にはまだ知らなかった世界の出来事なのかなぁ、と思うのでした。

 

2013/04/21 

平成25年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験

ずっと勉強のモチベーションが上がらないまま当日を迎える。
どうせ受からないからと半分開き直ったのが良かったのか、いざ本番となったら落ち着いて集中できたらしく、記述式の午後Ⅰ試験の回答マスを全て埋められた。手応えもあったので午後Ⅰは絶対パスすると思えた。複合問題の午後Ⅱも1、2ヶ所どうしても書けなかったところがあったけど感触としては合格ラインぎりぎりじゃないかなー、などと思ったり。

午前問題は午前Ⅰは免除で午後Ⅱからなんだけど、さっきIPAの公式webから回答例を見て答え合わせしたら25問中14問しか合っていなかった。午前Ⅱの足切りは60%なので15問合ってないと通過できないことになる。あーあ、折角午後問題で手応えがあったのに午前で足切りなんてもったいない。ま、これが実力ですよ、また秋に頑張ります。
いつものように(?)今日だけは「イイネ」ボタンは「ザンネンダッタネ!」ボタンと見なします(笑)

で、しばらくボードゲームから遠ざかっていたのだけど丁度試験の日にクローズドの会がやっていたので久し振りに顔を出す。全体ゲームのククと八八を遊んでアフターに近くの居酒屋で飲んでだべって帰ってきました。あー、アグリコラとテラミステカと丘の上が遊びたいなぁ。カレンダー見たらGWのボドゲの予定が乱立しててなんか凄いことになっていますね。18日は千葉でいきカラもあることだし休みが合えば行きたいなぁ。

 

2013/04/27

昨日会社帰りに調教されたレタスを売ってそうな名前の本屋で購入。有名な本屋なので丸井のビルで十分に広いスペースを占めているテナントだった。エスカレータから降りたらすぐ目の前に本が平積みにされていて在庫は十分。その周りに同じ作者の文庫がずらーっとたたみ一畳くらいの広さに展開されていたのは圧巻。旧作のタイトルをはしから順に眺めて思わず顔がにやけてしまう。

本を手にとってレジ前に廻るとそこにも平積みされているところがあった。他の本も物色しようかと少し思ったけど今はいち早くこの本を読みたいのだと思い直してレジへ行く。レジ担当のおねーちゃんは本を差し出すと心なしか笑顔だった。いや、ほんとに笑顔だった。本屋のレジで笑顔を見たのは今まで記憶にないな。ほんとに笑っちゃうくらい売れているのかなと想像し、「あなたも村上春樹好きなんですか?」と声をかけときゃよかったかなぁ、と家に帰ってから思う。

最初、駅に近い方のビルの上の階に本屋があったよなとそっちのビルに行ったのだけど店じまいしてたみたい。通路に小さい丸椅子を点々と配置してて、ゆったりした本屋だったのに残念。

丸井に向かおうとエスカレータを降りている途中で春樹の小説についておばさんがもう一人のおばさんに語っているところに出くわした。曰く、ノルウェイの森はあれは村上春樹の私小説、あんな話は絶対経験しないと書けない、バレバレよ。ねじまき鳥は戦争の話とか、1Q84は宗教の話とかを書いている。などと良く通る声で会話が漏れてくる。会話というか一方的な説明というか。言っていること、説明していることは正しくて間違っていたので全然聞きたくなかったのだけど聞こえてしまうのだからしょうがない。

そして、遂にというか話の流れからして至極当然な帰結として「多崎つくるの巡礼はほんとに巡礼というか・・」と話し始めたので意識して聞こえないようにした(笑)

昨日3分の2くらい読んでさっき読了。

この場面は今までの小説のあの場面と繋がるなぁ、とか読みながら考えたり、今までの春樹の小説には出てこなかった単語やテーマが出てきてちょっとびっくりしたりしながらも、物語世界にぐいぐい引き込まれて、読み終わる前からもう元は取ったと思いました。

長編の割には長いタイトルだなと思ったのは元々短編の構想だったようで、短編のタイトルは結構小説の中身を端的で長編より長いのを付けている傾向が読めてたから納得感はあったのだけど、昔からのファンとしては何かといろいろ勘ぐってしまうんですよねぇ。ま、そこは本当でもでっちあげでもどうでも良いところなんだ。いいでしょう、まずは提示されたものを素直に受け取ろう。

で、読み終えた直後からwebで感想や書評を読みあさってます。良い感想、良くなかったという感想、いろいろありますね。素晴らしい。

今回初めて出てきたモチーフ、この部分は伏線というか、この小説では未消化のままほったらかしにされてしまったところで、テーマがテーマなので他の感想とかでも灰田のその後が気になる!とか灰田はどうした!とかツイートしてるのを読んで笑ってしまう。ま、つぶやく人も確信犯で書いているとは思うのですけどね。

春樹の中編は次の長編へのステップとすれば、「国境の南、太陽の西」は「ねじまき鳥クロニクル」の第一章だったように、この小説で回収できなかった、書ききれなかった部分を次の長編で必ずある形を持って読者に提示してくる、と期待せずにはいられません。じゅる。それがどの部分になるのか、どこまで提示されるのかは分りませんけどね。

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2026/09

そういえば「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の後の長編には灰田のモチーフについてまだ登場していませんよね? いつくるのか、このまま来ないのか。

 

文庫<<日本文学>> 国境の南、太陽の西 / 村上春樹

単行本(小説・エッセイ)<<日本文学>> スプートニクの恋人

文庫<<日本文学>> アフターダーク

単行本(小説・エッセイ)<<日本文学>> ノルウェイの森 上

文庫<<日本文学>> ノルウェイの森 下[2004年版]

文庫<<日本文学>> 海辺のカフカ (上)

単行本(小説・エッセイ)<<日本文学>> 海辺のカフカ 下

単行本(小説・エッセイ)<<日本文学>> 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 

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