ボードゲーム

HacKClaD(ハッククラッド)

日本のみ発送対応というのが珍しいKICKSTARTER発の新着ゲームを2021/11/14の「もえっとぼどげ会」でねこさんに遊ばせていただきましたのでファーストインプレッション的なものを書いてみます。

私は事前の情報はまったく知りませんでしたので製品のことなどはリンク先を見ていただくとして、ねこさん所持のコンポーネントはキャラクターコマが紙製からアクリル板になった一番豪華なバージョンで、この手のやつって一番最高のもので最初に遊んでしまうと通常版に戻れなくなるのが難点ですよね。

ゲームを紹介していただいたねこさんはこのゲームに惚れ込んでおり、ルール説明時からプレイ中ずっと丁寧にいろいろ説明していただきました。ありがとうございました。

ゲームマーケット2021年秋のエリアB20 遊陽ゲームズにて販売と試遊ができるようですが、アップグレードコマとスリーブと予約特典のストレージボックスがもらえるゲムマセット(14,000円)は既に予約でいっぱいでキャンセル待ち状態みたいです。いやぁ、大人気で買わなくて済むと思うと良かった良かった。

システムの基本はデッキ構築ですが、初っ端からいろいろな要素を追加しているのでもはや「ドミニオン」の影が最も薄く感じられるくらいのものでした。今まで遊んだ中で近いなと思ったゲームは「ゴジラ トーキョークラッシュ」と「トルトゥーガ2199」でしょうか、カードを使ってフィールド上のコマを移動したり、敵にダメージを与えることにより勝利点を得ます。

ゴジラと異なるところはプレイヤー同士の戦いではなくて「クラッド」という共通の敵に対してのみ攻撃を仕掛けるところで、トルトゥーガと異なるところはデッキに入れるカードをわざわざコマを移動した場所で購入することはしないというところです。

共通の敵がいますが協力ゲームではなく、どれだけクラッドに打撃を与えられたかに要素を絞っているので遊んでいて見通しがとても良かったです。デッキはカード購入により無限に増えていったりカードをリムーブして圧縮するなどのデッキコントロールではなく、基本デッキ8枚と拡張デッキ8枚の今までのドミニオンの流れからすると少なすぎてゲームの面白さを削ぐくらいではないのか? と心配するほどでしたが、そんな不安はまったく感じませんでした。

というのも、1ラウンドにドローする枚数は基本3枚で、自分のアクションでその3枚を使いきるか、温存するかになるのですが、デッキが尽きてリシャッフルがかかるタイミングで基本デッキと拡張デッキにあるカードを1枚交換することができ、この方法でデッキの改善を行っていくというシステムなのですね。基本デッキは8枚ですから3ターンアクションを行えばデッキの改善ができると。もちろんカードの効果や別の効果によりデッキからカードを引くアクションを重ねればもっと回転率を上げることができますのでより楽しいことになります。

更にデッキのリシャッフルがかかる時に「CP」ポイントというフリーアクションで使うスペシャル効果に使えるポイントももらえるので、得点を上げること以上にデッキを回すことも考えたくなります。このアイデアはすごいなぁと思いました。

クラッドは毎ラウンド3枚のカードを引いて次にどう動くのかが明示されるので予想するのは楽です。ただし行動順は毎回異なるし、自分が行動したい順番に入れるかはまた別問題なのでどう見ても3回目の行動でダメージをくらってしまうなぁ、どうしようかなぁ、と考えることになります。また攻撃の種類によっては「ノックバック」という効果もあり、先に行動したキャラクターが攻撃をしてクラッドがノックバックし、想定していた場所にいないよ~、どうするんだよこれ! みたいなことも起こります(笑)

今回私が使ったキャラクターはぱっと見で選んだ紫のルーナ。中距離から攻撃できるタイプですよとのこと。中距離と言いつつもフィールドは5x5マスで上下左右は繋がっているのでこのゲームでの中距離は敵と1マス分離れていても攻撃が当たるという感じのものです。他には近接攻撃型や防御が強いタイプやデッキ高速回転型など個性ある5キャラ分あるので何度も遊べますね。元々カード枚数が少ないので拡張も作りやすいと思いますし、新しいキャラクターの追加もできるしで全方位に隙が無い素晴らしいプロジェクトと思いました。

公式サイト
https://sites.google.com/view/hackclad/home

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