お芝居・映画・小説・エンタメ

2023/12/10 柿食う客『肉食獣』

今年1月に福井夏さんのソロプロジェクト 絶対♡福井夏 vol.3『ある女子大生の誘惑』を観に行きその存在感に圧倒されて所属劇団の公演を一度観に行きたいと思っていました。最初ポスターを観たときには大正か明治時代をベースにしている世界観にあまり興味が湧かずちょっと気おくれしましたが、実際に観てみないと何もわからないからと思い直し長女を誘ってチケットを申し込みました。


柿食う客

柿食う客としては直前にも同じ場所で別タイトルの『骨はダラスに埋めてくれ』を公演していて、振り幅が広いですね。劇団員もたくさんいるみたいです。

公演直前の木曜に【大事なお知らせ】というタイトルで劇団からのメールが届きました。内容は公演関係者にインフルエンザの感染が確認され当初予定していた演出での上演が困難であると判断したので演出を大幅に変更してのお届けになるというものでした。

演出の変更点は以下の通り。
・照明変化は暗転/明転のみ。
・音響効果は最小限。
・舞台衣装は着用しない。

いわば練習というか通し稽古さながらの感じになるのかなぁ、と想像して、チケットの払い戻しも受け付けると書いてありましたが後日予定通りに演出される回に振り替えられるわけでもなかったし、今から他の予定を入れるにも面倒だし、むしろレアケースなお芝居を観られてラッキーではないか?! と思って長女にも説明して観劇を決行しました。


今日も午後開幕でしたので家を出たのはいつもよりゆっくりめ。
 

観劇前にまずは腹ごしらえ。長女のリクエストは辛くない美味しいカレーということでwebで少し調べてみたけれど上位に上がってくるお店の情報が古かったのか今は閉店しているお店がいくつかあって当てにならないかなと、下北沢はカレーの激戦区とも書いてあったので現地で適当に歩いていればカレー屋くらい見つかるでしょうとぶらぶら歩きながら探しました。

途中webで見かけたお店がありましたが行列ができており、ちょうどお昼時というのもあって有名なお店はどこも並んでいてすぐには入れなかったことでしょう。チェーン店の餃子の王将にも行列ができていました。

1軒食べ放題のカレー屋を見つけたのですが長女に刺さらなかったようでスルー、メイン通りから少し外れた道を行くとカレーの香りがしてきたのでここならお店も新しそうだし綺麗な感じだしどうかなと聞くと大丈夫とのことで決めました。ここのお店も食べ放題もありましたが時間がなかったので通常のメニューから選んで、カツカレーを推していたのでカツカレーを注文するとコック帽をかぶった店員さんに今なら料金同じでヒレ肉に変更できますよと教えていただいたのでありがたく変更させていただきました。

インドカレー印度 下北沢店

食べ放題もとてもコスパが良いと思うのでまた食べにきたいなぁ。でも下北沢に行くときはほぼ観劇目的なのでなかなかチャンスがなさそうです。

お腹いっぱい食べてスズナリへ向かいます。まだ開場前でしたが扉前のスペースまで入って良いみたいで呼び込みをしていました。狭い階段を上がっていくともぎりの方が「M.O.S.ヤングタウン」の演者さんで劇団の横のつながりが垣間見れて良かったです。

チケットはA列の3番と4番、まさかの最前列でした。

ブザー音はなく舞台に役者さんが登場してそのままお芝居に入りました。最初の口上?というんですか、舞台の説明を交えながら台詞を喋るのですがその速度が速くまた途中に和歌を挟んだりするものだから脳みそが言葉を理解するスピードについていくことができず、登場人物が増えてからも同じペースでしたので、えっ、もしかしてずっとこのまま速さで進むのですかと胸の中で半笑い(笑)

お芝居が始まる前の説明で公演時間は60分を予定していますと聞いていて、普段観に行くお芝居と比べて短めでしたので時間的に物足りなく感じるかもなぁ、と思っていましたが役者さんはほぼ常に誰かが台詞をものすごい速さで喋っているので濃密な言葉のシャワーに圧倒されっぱなしで良い意味で裏切られました。体感120分くらいです。

物語のあらすじは他の方にお譲りすることとして、演出方法が変わったことなどまったく気にならずむしろ装飾が一切ない素の役者さんがむき出しで臨んでいる場ということがひしひしと伝わってきてとても素晴らしかったです(なお語彙力)。お目手の福井夏さんの役もはまっていたし他の5人もとても良かったです(語彙力)。台詞が速すぎて和歌も詠むので半分以上何を言っていたかちゃんと理解できていませんが、そういう演出なのでしょう。

この劇団ではアフタートークもセットとなっているようで演者の中から3人が出てきて今日の役者さんのアクセル状態やここに至るまでの裏話など、時間を知らせる鐘が鳴ってからも惜しまずいろいろ話していただけてまたしてもお得な気分になりました。最後はお約束の物販の宣伝もありましたけれど、ほんとかどうかは別としてメンバーが揉めに揉めた末に決まったデザインの缶バッチなんて言われたた買わずにいられません(笑)

長女の感想はさっぱり分からなかったということみたいですがライブはあの場にいることが大事なことなので何かほんのちょっとでも心に残れば良いなぁ。しばし散歩してお茶でも飲もうと駅前のコメダに向かうも6組待っているということで途中に目についたパンケーキを提供しているおしゃれなお店に戻って昨日食べ損ねたパンケーキを食べました。生地にタピオカが入っていてとてももちもちでした。

RAINBOW cafe&winedinning

-お芝居・映画・小説・エンタメ

© 2024 Shun.のボードゲーム日記